福井県ふるさと先生による授業「身につけよう! 礼儀作法とその心」

 毎年、行われている福井県ふるさと先生による授業が行われました。

 今年のふるさと先生は、元宮内庁病院看護師長の中川直美先生。先生は、福井赤十字病院から宮内庁病院に派遣され、皇太后や皇太子御夫妻の健康管理、愛子様の保育看護などを担当されました。また、福島県いわき市「日赤なみえ保健室」で東日本大震災の避難住民の健康支援にも携わっていらっしゃいます。

 現在は、東京でyawaragi塾を主宰し、小笠原流礼法師範として活躍されています。

 今日は、『身につけよう! 礼儀作法とその心』をテーマに、実習を交えて学びました。

 以下は、生徒の皆さんの感想からの抜粋です。

今日の先生のお話で、日本人の礼儀正しさや、どうして礼儀正しい国になったのか等、いろいろなことが知れました。日本の礼儀作法は海外でも、とても評価されていることを再確認させられ、そんな国に生まれてよかったなと思いました。

日本人の礼儀の特徴と外国人との違いを教えていただきました。私たちが当然のようにやっている、エスカレーターで片側を空けることや駅のホームで並ぶことは、外国ではなかなかあることではないと知り、当たり前に譲り合いの心をもてる日本が誇らしいと思いました。

日本の礼儀作法がいいのは、武士道からくる歴史的なものであることがわかりました。古くから伝えられてきた日本人の和の心に少しでも触れることができてよかったです。新渡戸稲造の武士道を読んでみたいと思いました。

日本人が昔から礼儀正しいと言われているのは、武士道からくる日本人の謙虚さの表れであると、先生がおっしゃっているのを聞いて、私はなんだか感激しました。昔ながらの精神が今も受け継がれているのは不思議であり、すばらしいことだと思いました。

お辞儀をするのは、幼稚園のときから当たり前のことだったけど、それは日本独特のものだということに気づきました。当たり前すぎて、お辞儀をしたり、姿勢を正すことに意識を向けることが少なくなっていました。今日の授業を受けて、日本の文化は美しく、大切にすべきことだということに気づきました。お辞儀も日本の文化の一つで、一回一回を大切にしないといけないと思いました。

実際に背中に定規をあててお辞儀をしてみましたが、お辞儀一つでも意外に難しく、そのお辞儀を通じて感謝など自分の思いを伝えるのも、さらに難しいと思いました。

心がこもっている行いとこもっていない行いでは、全然、相手に伝わる印象がちがうことがわかりました。日本人に、昔から身についている武士道の心は、他国の人から見てもすばらしく、日本人らしいものなんだと思うと、礼儀について、若い人も、もっと考えて、自然とできるようになれるといいなと思いました。そうすれば、2020年の東京オリンピックなどの場でも、日本人が褒められる機会が増えると思います。

実際にお辞儀を習いました。「残心」という言葉が心に響きました。礼儀作法の中の「お辞儀」ですが、とても奥深いものだと思いました。無意識な礼儀作法ではなく、心をこめた礼儀作法をしたいと思いました。

私は弓道部に入っているので、胴造りや残心など、聞いたことのある言葉もたくさん出てきて、すごく興味をもてました。礼儀作法について、詳しく知れたので、よかったです。

身近な人などへの挨拶は簡単ですが、知らない人、職場などでは、とても緊張して、うまくいかないことが多々あります。挨拶ができるかできないかで、今後の自分としての価値が決まるものだと思いました。

 先生が、授業中ずっと笑顔だったように、人に会い話す時には、笑顔で思いやりをもって相手に接することが、素敵だなと気づくことができて、本当によかったです。

 礼儀作法の授業を受け、礼儀は姿勢を正したり足をそろえたりすることは大切だけど、もっと大切なのは心をこめてすることだと分かりました。ただ、やっているだけで気持ちが相手に届いていなかったら意味ありません。だから、これからは心を込めて気持ちのよいお辞儀をしたいと思います。また、先生は、今の私たちが一番大事なのは挨拶だとおっしゃいました。挨拶は当たり前のようで実は一番できていないことだと感じます。だから、挨拶を忘れずにしていこうと思います。礼儀は日本の誇りであり、将来、職業に就く際も重要なことなので、しっかりと行い続けたいと思います。

大人に近づくにつれ、正しいマナーを身に付けていることが求められます。会社に入るときの面接、入社してからの人とのつきあい、顧客対応などでは心が伴った礼儀の正しさが必要です。そのため、今日の授業は、とてもためになりました。お辞儀は既に使う機会がたくさんあります。先生方にお辞儀するときなど、今日教えていただいたことを思い出したいです。また、挨拶が大事ともおっしゃっていました。挨拶は基本ですが、おろそかになりやすいです。普段から忘れないように実践していこうと思います。

 今回、礼儀作法についての授業で、礼儀はとても大事なことだと改めて感じることができました。先生は皇室の方々の体調管理などといった仕事をされている方と知って驚きました。

 お辞儀の角度や座るときの姿勢などの正しい作法をしっかり学ぶことができた。剣道をやっていたので、相手に対する敬意の払い方などは心得ているつもりだが、武士道を身に付けて、これからの生活に生かしていきたいと思う。先生の着物姿、きれいでした。

 先生が例でみせてくださったようなお辞儀をしてすぐにどこかにいったりせず、人に敬意の伝わる美しいお辞儀ができるようになりたいです。礼儀作法は昔から日本に伝わる伝統なので大切に守りたいです。